飲食店経営者にとって、ネット集客の選択肢として外せない「ぐるなび」。「無料と有料、結局どちらが得?」「とりあえず掲載したいけれど、手順がわからない」と迷っていませんか?

現在、飲食店集客の主戦場はGoogleマップ(MEO)やSNSへ移行しつつありますが、「法人利用」や「忘新年会などの宴会需要」において、ぐるなびは一定の強さを誇ります。

本記事では、プランごとの詳細な違いや他媒体との比較、そして実際の掲載申請の手順まで、マーケティングの視点から忖度なしに解説します。

【10秒でわかる】ぐるなび掲載料金・特徴サマリー

  • ■ 月額掲載料 無料(0円)から利用可能。有料プランは月額11,000円〜。
  • ■ 送客手数料(従量課金) ネット予約1名につき発生。  ランチ:11円〜41円 / ディナー:55円〜205円
  • ■ 最大のメリット 「法人・宴会予約」に強く、楽天ポイント連携で集客力が底上げされる。
  • ■ 結論 「大人数の宴会狙い」なら有料プランが推奨。 逆に「低単価」や「高級店」は無料版に留め、Googleマップ・SNSに注力するのが正解。

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それでは早速本編に進みます。

1. ぐるなび掲載の料金プランと仕組み【2026年最新版】

ぐるなびへの掲載を検討する際、多くのオーナー様が「月額料金」だけに目が行きがちです。しかし、実際に運用する上で重要なのは「月額固定費 + 送客手数料(従量課金)」のトータルコストです。
ここでは、最新のプラン体系と、公式サイトの奥深くに書かれている手数料の仕組みを解剖します。

1-1. 3つのプラン(スタート・ライト・ベーシック)と月額掲載料

ぐるなびには大きく分けて3つのプランがあります。自店のフェーズに合わせて選ぶのが基本ですが、まずは月額の固定費と機能の違いを把握しましょう。

プラン名 月額料金(税抜) 主な機能・特徴 おすすめの店舗
スタートプラン(無料) 0円 ・基本情報掲載・ネット予約(リクエスト予約のみ) ・とりあえずWeb上に情報を出したい・コストをかけずに始めたい
ライトプラン 11,000円 ・ネット予約
・ポイント付与率の選択・予約台帳機能の利用
・宴会コースの予約を取りたい・顧客管理(台帳)をデジタル化したい
ベーシックプラン 33,000円 ・ディスプレイ広告枠の利用・専任担当のサポート・アクセス解析の詳細化 ・地域での露出を最大化したい・法人、接待需要を積極的に狙いたい

※料金はエリアやキャンペーンにより変動する場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

ポイント: 無料の「スタートプラン」でも、ぐるなび独自の強みである「Googleビジネスプロフィール」や「LINE公式アカウント」の開設・更新代行が利用できる点は大きなメリットです。

1-2. 【重要】予約成立ごとにかかる「送客手数料」の真実

ここが最も注意すべきポイントです。ネット予約経由で来店があった場合、月額費用とは別に、人数に応じた「送客手数料」が発生します。
「売上は立ったが、手数料を引くと利益が薄い」とならないよう、以下の単価を必ず覚えておいてください。

区分 ランチ手数料(1名あたり) ディナー手数料(1名あたり)
スタートプラン(無料) 41円 205円
有料プラン(ライト以上) 11円 〜 55円 〜

ご覧の通り、無料プランは月額費がかからない分、ランチ予約1名につき41円、ディナー予約1名につき205円という固定の手数料がかかります。 一方、有料プランではこの手数料がランチは11円~、ディナーは55円〜となり、店舗側の方針に合わせて変動させることができます。これは、店舗側で「ユーザーに付与する楽天ポイントの量」を選択できるためです(付与ポイントを多く設定するほど、店舗側の手数料負担は増えますが、ユーザーへのアピールにはなります)。

※ ユーザーの予約方法により、手数料が変更となる場合があります。

2. 無料プラン(スタートプラン)だけで集客は可能か?

「まずは無料で様子を見たい」というオーナー様も多いでしょう。結論から申し上げますと、無料プラン単体で、ぐるなび内からの大量集客を狙うのは困難です。
しかし、リスクゼロで「WEB上の看板」を持てる点では、非常に利用価値が高いツールです。その理由を解説します。

2-1. 無料プランで「できること」と「強力なメリット」

無料プラン(スタートプラン)は、いわば「WEB上のデジタル看板」です。月額0円で以下の機能が利用できます。

  • 店舗基本情報の掲載(住所、地図、電話番号、営業時間)
  • メニュー・写真の掲載(10枚程度と枚数制限あり)
  • ネット予約(リクエスト予約のみ):ユーザーからの予約希望をメールで受け取り、店側が折り返して確定させる方式。

また、付帯サービスとして「Googleビジネスプロフィール」や「LINE公式アカウント」の登録サポートも利用可能です。 これは、ぐるなび上の基本情報をGoogleマップに連携させたり、初期登録のサポートが受けられるものです。
複数の媒体を個別に管理するのが手間な場合や、Web操作に不慣れなオーナー様にとっては、「情報の管理を一元化できる」という点で便利な機能と言えます。

2-2. 無料プランの「限界」と「有料化すべきタイミング」

一方で、集客ツールとして見た場合、無料プランには「致命的な限界」があります。ビジネスとして本腰を入れるべきタイミングは以下の通りです。

① 検索順位が極めて低い(露出の限界)
無料プランは、ぐるなび内の検索アルゴリズムにおいて冷遇されます。 具体的には「標準」タブの遥か後方に追いやられるため、ユーザーが何ページもめくらない限り発見されないケースが大半です。 厳しい言い方ですが、エリア内に競合が多い場合、無料プラン単体では「そこに店があること」すら気付かれないのが現実です。

② 「リクエスト予約」による機会損失
無料プランのネット予約は、基本的に「リクエスト予約(仮予約)」となるケースが多く、お店側がメールや電話で折り返して初めて予約が確定します。 「今すぐ予約したい」ユーザーは、このタイムラグを嫌い、即時予約(その場で確定)ができる他店へ流れてしまいます。

【有料プランへ切り替えるべき判断基準】

  • 「即時予約」を開放して、予約の取りこぼしを防ぎたい。
  • 「宴会コース」をネット予約で完結させたい(無料版は席のみ予約がメイン)。
  • エリア検索で上位に表示させ、認知を獲りたい。

これらのニーズが出てきた段階で、月額11,000円の「ライトプラン」へのアップグレードを検討するのが、投資対効果の良いステップアップと言えます。

3. ぐるなび・食べログ・ホットペッパー・Googleマップ徹底比較

「予算には限りがある。結局、どこに課金するのが一番賢いのか?」 この問いに答えるためには、各媒体の「得意な戦場」を知る必要があります。
ここでは主要グルメサイト(ぐるなび、食べログ、ホットペッパーグルメ)と、近年利用者が急増しているGoogleマップ(MEO)の立ち位置を徹底比較します。

3-1. 4大媒体の得意客層と利用シーン比較表

各媒体には明確な「色」があります。自店のターゲット層とマッチしない媒体に課金しても、費用対効果は合いません。

比較項目 ぐるなび 食べログ ホットペッパーグルメ Googleマップ(MEO)
得意な客層 30-50代・法人・幹事 全世代・個人・食通 20-30代・女子会・学生 全世代・近隣ユーザー
強い利用シーン 忘新年会・宴会 デート・ランチ・日常 飲み会・記念日・女子会 今すぐ・2次会・ランチ
評価システム 店舗情報が主 ユーザーの点数が主 クーポン・予約しやすさ 口コミと距離が主
コスト感 月額固定 + 予約手数料 月額固定 + 予約手数料 月額固定のみが多い 基本無料(広告は別途)
ポイント連携 楽天ポイント Vポイント(旧Tポイント) リクルート/Ponta/dポイント なし

3-2. コストパフォーマンスと選び方の結論

上記の特性を踏まえた、失敗しない媒体選びの「結論」は以下の通りです。

A. ぐるなび有料掲載が「ハマる」店舗
ターゲット: 法人利用、宴会幹事
客単価: 5,000円前後(ミドルクラス)
戦略: 「忘新年会」や「歓送迎会」などの大人数予約(50名以上)で売上を作りたい。
ぐるなびは詳細な条件検索(個室、プロジェクター、貸切など)に強いため、幹事からの指名買いが期待できます。

B. ぐるなびは「無料版」にして、Googleマップ・SNS・公式サイト(SEO対策)に注力すべき店舗
ターゲット: 個人客、カップル、少人数の接待
客単価:
低単価(〜1,500円): カフェ、ラーメン
高単価(6,000円〜): 高級接待、記念日利用の個店
戦略: 「世界観」や「口コミの質」で選ばれる。
10代〜20代はInstagramやTikTokでの検索がメインでぐるなびの利用率が低下しており、カジュアルな業態では効果を実感しにくい傾向にあります。
客単価6,000円を超えるような「隠れ家的な接待店」や「記念日レストラン」の場合、ぐるなびのメイン層(宴会幹事)とはズレが生じます。
こうした店舗は、ぐるなびは無料版に留め、InstagramでのブランディングやGoogleマップのMEO対策、SEO対策を施した公式サイトに予算を投下する方が、質の良い顧客(ロイヤルカスタマー)を獲得できます。

4. ぐるなび掲載で「失敗しない」ための運用テクニック

申請して掲載を開始しただけでは、自動的にお客様が来るわけではありません。 ただ漫然と掲載しているだけでは、費用対効果が合わず、「掲載費の無駄払い」になってしまうリスクもあります。
ここでは、競合店に埋もれず、利益の出る優良顧客(宴会・法人)を確実に獲得するための、具体的な運用テクニックを2つ伝授します。

4-1. 「リクエスト予約」をやめ、「即時予約」を開放する

多くの店舗が、ダブルブッキングを恐れて「リクエスト予約(店側が確認後に確定)」に設定しがちです。しかし、これは大きな機会損失です。
電話で確認が必要な「リクエスト予約」よりも、その場で決まる「即時予約」を優先して表示させるのがアルゴリズム上の定石です。
ユーザーは「今すぐ場所を決めたい」と考えています。「お店からの折り返し待ち」が発生した時点で、ユーザーは面倒なり、その場で予約確定ができる他店(即時予約対応店)へ流れてしまいます。

4-2. 法人・宴会幹事に選ばれる「店舗ページ」の作り込み

アクセスを集めた後、最終的に「予約ボタン」を押させるのはページのクオリティです。特にぐるなびのメイン層である「幹事」は、「店選びで失敗したくない(上司や参加者に怒られたくない)」という心理を強く持っています。

① 検索結果の勝敗を決める「1枚目の写真」
一覧画面で表示される「サムネイル(1枚目の写真)」が全てです。 単なる料理のアップではなく、「清潔感のある個室」や「賑わっている宴会風景」など、幹事が利用シーンをイメージできる写真を設定してください。「ここなら恥をかかない」と安心させることがクリックへの鍵です。

② 「宴会コース」の充実とキーワード設定
ぐるなびユーザーの多くは、アラカルトではなく「コース」を探しています。そのため、「飲み放題付き5,000円」「個室確約」など、ターゲットが検索する言葉をメニュータイトルに必ず入れてください。

悪い例: 旬の鮮魚と和牛コース
良い例: 【完全個室確約】 旬の鮮魚と和牛コース|飲み放題付 5,000円|銘々盛り(取り分け不要)

特に「個室」「飲み放題」「銘々盛り」などの機能的なワードが入っていると、幹事の目に留まりやすく、成約率は向上します。

5. ぐるなび掲載までの流れ(申請ステップ)

ここまでの解説で、自店に合ったプランや戦略のイメージは湧きましたでしょうか? ぐるなびへの掲載申請は、Web上で完結します。スムーズに公開まで進めるための手順を解説します。

5-1. 事前準備と申請ルート(WEB申し込み)

申請画面で入力を始めてから「書類がない!」と慌てないよう、以下の情報を手元に用意しておきましょう。

【用意しておくべきもの】

  • 店舗の基本情報:住所、電話番号、営業時間、定休日。
  • 営業許可証の写し:画像のアップロードが必要になる場合があります。
  • 看板料理の写真:ユーザーの目を引くメイン画像を3〜5枚。
  • メニュー情報:代表的なコース内容や価格。
  • 銀行口座情報:有料プランの支払いや、ネット予約の売上精算に使用します。

【申請ルートの選択】 ぐるなび公式サイトの「掲載希望の方へ」ページから申し込みます。入り口は大きく2つあります。

  • 無料掲載(スタートプラン):まずはコストをかけずに基本情報だけを載せたい場合。
  • 有料掲載(ライト・ベーシックプラン):検索上位表示やネット予約をフル活用したい場合。

公式サイトの「掲載希望の方へ」というページから、希望するプランを選んで情報の入力を開始します。

5-2. 情報入力から公開までの流れ

情報入力から実際にページが公開されるまでの一般的な流れは以下の通りです。

  1. フォーム入力 店舗名、ジャンル、エリアなどの必須項目を入力して送信します。
  2. 本人確認・審査 ぐるなび事務局による審査が行われます。実在確認のため、店舗電話番号へ確認の連絡が入ることが一般的です。
  3. 管理画面(ぐるなびPRO)の発行 審査を通過すると、店舗専用の管理画面「ぐるなびPRO」のログインIDとパスワードが発行されます。
  4. コンテンツ制作(ページ作り込み) 管理画面にログインし、写真のアップロードやメニュー詳細、こだわり情報の登録を行います。
  5. 公開 全ての情報の確認が終われば、晴れて一般公開となります。

注意点:
申し込みから公開までは、スムーズにいけば数日〜1週間程度で完了しますが、繁忙期前は余裕を持って申請しましょう。
店舗管理画面(ぐるなびPRO)は自由度が高い反面、機能が多く複雑です。情報の更新作業に慣れるまで時間がかかる場合があるため、最初の設定は時間に余裕を持って行いましょう。

6. 結論:ぐるなびに申請すべき店舗とは?

本記事で解説してきた通り、ぐるなびは、もはや「とりあえず載せておく媒体」ではありません。現代の飲食店集客において「特定のターゲットを確実に仕留めるための専門ツール」です。
最終的な判断基準として、以下の要素に当てはまる店舗は、ぐるなび掲載(特に有料プランの戦略的活用)がリターンを生みます。

  • 法人などの「大人数宴会(50名以上)」を増やしたい
  • 楽天経済圏のユーザー(数千万人)を取り込みたい
  • ビジネス街・駅近に店舗がある

逆に言えば、これらに当てはまらない店舗(カフェ、若年層向け、あるいは接待・記念日利用の高級店)は、ぐるなびは無料版に留め、InstagramやGoogleマップ(MEO)でのブランディングに予算を集中させる方が、結果として質の良い顧客(ロイヤルカスタマー)の獲得に繋がります。
特定の媒体に依存するのではなく、ぐるなびを「宴会・法人」の窓口として適材適所で活用しながら、他媒体も組み合わせた「全体最適」の集客設計こそが、2026年以降の飲食店経営の勝機となります。

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7. 結論:ぐるなび自体、どうなの?!

20年前であれば飲食店探し=ぐるなび、が主流でしたが、SNSやGoogleの対応によりユーザーは圧倒的に飲食店の情報を知る機会が増えました。美味しい店を探すには「食べログ」、近くの店を探すには「Google」、話題の店を探すには「Instagram」や「TikTok」、お店のこだわりを確認するのは「公式サイト」など。
このような時代の中でぐるなびを使うユーザーは「大人数の宴会(50人以上)」などの特定のターゲットに絞られており、今後もこの流れは変わらず、むしろ「MEO」「SEO」対策で大人数の宴会集客に直接PRできる飲食店は限りなく不要になっていると考えられます。
そのような意味ではぐるなびはオススメではありませんが、MEOやSEO対策ができていない店舗はまずはぐるなびに登録するのも面白いと思います。

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