
フードコネクションベトナムディレクターの親盛です。現在、私はベトナムのホーチミンを拠点に、日系飲食店様の海外進出支援やマーケティング業務に日々携わっています。
近年のベトナムは、経済成長に伴う所得向上や食の多様化により、日本の飲食ブランドにとって非常に魅力的な市場となっています。しかし、海外で飲食店を開業し、継続させていく上で最も重要でありながら、意外と見落とされがちなのが「お金の流れ」です。
せっかく現地で美味しい料理を提供し、売上を積み上げても、その利益を日本に「安く・速く・確実に」戻せなければ、事業の継続は困難になります。
ベトナムと日本の間の送金には、手数料・着金スピード・書類準備・外貨管理法という4つの壁が存在します。特に飲食店の売上・利益を法人として日本に回収する場合、個人の給与送金とは比べ物にならないほど複雑な手続きが必要です。
本記事では、ベトナムから日本への送金方法を実際のコストと着金日数で比較しながら、飲食店経営者に最適な選択肢をご紹介します。ホーチミン在住・ベトナム進出支援の現場から、2026年時点の最新情報をお届けします。
【30秒でわかる】この記事のポイント
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送金コストの実態
銀行送金の手数料・為替スプレッド・中継銀行手数料を合わせた実質コストを解説。 -
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4サービス徹底比較
銀行・現地銀行・Wise・RemitAidを手数料・着金日数・法人対応力で横並び比較。 -
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飲食店特有の壁
外貨管理法・原資証明・書類不備リスクなど、法人送金ならではのハードルを解説。 -
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ビジネス特化の新常識
現地法人なしで現地口座機能が使えるRemitAidの仕組みと導入ステップを紹介。
「自社の場合、年間でどれくらいコストが下がるか知りたい」という方はこちらから。
目次
1. ベトナムから日本への送金方法を徹底比較【手数料・着金スピード・法人対応】
1-1. 送金サービス比較表
送金手段は大きく4つに分かれます。
- 銀行(メガバンク)
信頼性が高く大口取引にも対応しますが、中継銀行手数料が重なりコストが見えにくい点が難点です。着金まで3〜5営業日かかることも多く、急ぎの資金移動には不向きです。 - 現地銀行(ベトコムバンク等)
オーソドックスな選択肢ですが、原資証明書類の準備が必須で、担当者が変わるたびに対応が変わるリスクもあります。 - WiseやWestern Union等の個人向け海外送金サービス
手数料が低く為替レートの透明性も高いですが、個人送金を前提とした設計のため、法人の大口取引や原資証明のサポートには対応していません。 - RemitAid「ラクヤス決済 振込」
法人・ビジネス特化型の送金サービスです。個人向けサービスでは対応できない現地口座機能や原資証明の書類準備サポートを含む、ワンストップ対応が可能です。
| 比較項目 | メガバンク (日系) |
現地銀行 (ベトコムバンク等) |
Wise等 | RemitAid ラクヤス決済 |
|---|---|---|---|---|
| 送金手数料 | 2,500〜5,000円+ | 送金額の0.15% (最低5USD) |
760〜1,500円 | 1,500〜2,500円/回 |
| 為替スプレッド | 高め(非公開) | 高め | 低め | 0.55%〜 |
| 中継銀行手数料 | あり(数千円) | あり | なし〜少額 | なし |
| 着金日数 | 3〜5営業日 | 3営業日前後 | 最短数分〜翌日 | 最短1営業日 |
| 実質コスト目安 | 約1.0〜1.5%+α | 約0.5〜0.8%+α | 約0.3〜0.6% | 約0.55%〜 |
| 現地法人なしでの 現地口座機能 |
✕ | ✕ | △(個人向け) | ◎ |
| 法人・ビジネス 送金対応 |
○ | △(手続き複雑) | △ | ◎ |
| 原資証明の サポート |
✕(自己対応) | ✕(自己対応) | ✕ | ◎(取次がサポート) |
※為替レート・手数料は時期や取引条件により変動します。上記は目安としてご参照ください。
1-2. 「隠れたコスト」── 為替スプレッドの正体
為替スプレッドとは、銀行や送金サービスが適用する為替レートと市場の中間レートとの差のことです。たとえば市場レートが1ドル=150円のとき、銀行が148円で両替すれば差額2円がそのままコストになります。
100万円の送金でスプレッドが1%と0.55%では差額は約4,500円。月1回の送金で年間5万円以上のコスト差が生まれます。メガバンクや現地銀行の多くはスプレッドを非公開にしているため、実際のコストが把握しにくい点に注意が必要です。送金サービスを選ぶ際は、手数料だけでなく「適用レートが市場レートにどれだけ近いか」を必ず確認してください。
2. 飲食店経営者が直面する「海外送金の3つの壁」
そもそもなぜベトナムから日本への送金が難しいのか。根本にはベトナムの外貨管理法があります。飲食店の売上を日本に回収するには、納税証明書・監査済み財務諸表・取締役会議事録・定款のコピーという4種の書類が必要で、書類不備があれば銀行窓口での差し戻しリスクもあります。その上で、多くの経営者が以下の3つの壁に直面します。
2-1. 第1の壁:利益を削る高い手数料
飲食業の営業利益率は売上の10〜15%程度というケースも珍しくありません。その限られた利益から送金のたびに1〜1.5%以上が削られていく現実は、経営者にとって無視できない問題です。
月の売上が500万円の店舗で毎月送金する場合、年間で6〜9万円以上が送金コストとして消えていきます。5店舗展開であれば年間30〜45万円以上です。銀行送金では手数料の内訳が見えにくく、気づいたときには想定より大幅にコストがかかっていたというケースも多くあります。
2-2. 第2の壁:キャッシュフローを圧迫する着金の遅れ
売上はベトナムで発生し、支払いは日本で起きる。これが海外飲食店の資金管理における根本的な構造です。銀行送金では着金まで3〜5営業日かかるのが一般的で、書類不備による差し戻しが重なれば1〜2週間以上資金が動かない事態も起こりえます。
月末に送金手続きをしても着金が翌月にずれ込めば、日本側の仕入れ代金や給与支払いに影響が出ます。現地の売上が好調であればあるほど、日本側の資金繰りとのギャップがストレスになるという逆説的な状況に陥りがちです。
2-3. 第3の壁:本業を阻害する煩雑な事務工数
納税証明書の取得・財務諸表の確認・議事録の作成・銀行への持参と説明。これらをベトナム語・英語で対応しながら進めるだけで、1回の送金手続きに半日〜1日が潰れることも珍しくありません。
送金手続きは経営上の機密情報に触れる作業のため、誰にでも任せられるわけではなく、経営者本人や信頼できる幹部が対応せざるを得ないケースがほとんどです。料理の品質を守り、スタッフを育て、お客様に価値を届けることが本来の仕事のはずが、その時間が事務作業に繰り返し奪われていく状況は大きな機会損失です。
補足:見落とされがちな「第4の壁」── 送金以前の「口座開設」の壁
3つの壁はいずれも「送金できる状態が整っている」ことを前提とした話です。しかし現地法人の設立前のテストマーケティングや、フランチャイズパートナーからのロイヤリティ回収の仕組みがない段階では、そもそも現地で銀行口座を開設できず、送金の入口に立てないという問題が先に存在します。この「第4の壁」を乗り越えるための解決策を次章で解説します。
3. 解決策:RemitAid「ラクヤス決済 振込」が選ばれる3つの理由
3-1. 現地法人がなくても「現地口座機能」が使える
通常、海外で銀行口座を開設するには現地法人の設立やライセンス取得が必要です。しかしRemitAid「ラクヤス決済 振込」を活用すれば、法人設立前の段階から現地口座機能を利用できます。
これはテストマーケティングとして少額からスタートしたい企業や、フランチャイズ展開でロイヤリティ回収の仕組みを早期に整えたい企業にとって、大きな強みになります。「まず試してみたい」というスモールスタートの選択肢が現実的になります。
3-2. 最短1営業日のスピード着金でキャッシュフローを安定化
銀行送金で3〜5営業日かかっていた資金回収が、最短1営業日で完了します。月末の送金が翌月にずれ込むリスクがなくなり、日本側の仕入れ代金や給与支払いを滞りなく進められます。
資金循環のスピードが上がることで、経営判断のスピードも上がります。「いつ着金するか分からない」という不確実性から解放されるだけで、経営者の精神的な負担は大きく軽減されます。
3-3. 原資証明のサポートで「第4の壁」を突破
RemitAid「ラクヤス決済 振込」の取次を務めるフードコネクションベトナムでは、送金手続きに必要な書類準備のサポートも行っています。納税証明書や議事録の準備方法が分からない、書類不備で差し戻しが怖いという経営者にとって、現地に精通した専門家が伴走してくれる安心感は大きな価値です。
また、シンガポールのパートナーネットワークを活用しているため、ベトナム以外の東南アジア各国への対応も可能です。複数国への展開を検討している企業にとっても、将来的な拡張性があります。
4. 進出形態別・RemitAidの活用メリット
4-1. 直営店として進出する場合
直営店の最大の課題は、ベトナム店舗の売上を日本本社へ確実かつ低コストで回収することです。
RemitAid「ラクヤス決済 振込」を活用することで、従来の銀行送金と比べてコストを抑えながら、最短1営業日で本社口座への着金が可能になります。送金にかかる事務工数も大幅に削減されるため、経営者や担当者が本来集中すべき店舗運営に時間を使えるようになります。
複数店舗を展開している場合は、コスト削減効果がそのまま倍増します。月次での資金回収サイクルを安定させることで、日本本社の経営計画も立てやすくなります。
4-2. フランチャイズ(FC)として進出する場合
フランチャイズ展開において、現地パートナーからのロイヤリティ回収は常に頭の痛い問題です。国際送金の手続きが複雑なほど、支払い遅延や未払いのリスクが高まります。
RemitAid「ラクヤス決済 振込」を使えば、現地パートナーからの送金が「国内振込に近い感覚」で完結します。手続きの煩雑さが減ることで支払い遅延のリスクが低下し、お金に関するシビアなコミュニケーションを減らせるため、現地パートナーとの良好な関係を維持しやすくなります。
4-3. 導入事例
RemitAid「ラクヤス決済 振込」は、飲食業界にとどまらず海外展開を積極的に行う日本企業に採用が広がっています。ベトナムで人材紹介事業を展開する株式会社ヒトココ(黒船グループ)様でも導入が進んでおり、そのスピードと利便性は高く評価されています。
飲食業以外でも価値が証明されているという事実は、サービスの汎用性と信頼性を示しています。
5. 利用料金と導入ステップ
5-1. 料金の目安
初期費用・為替手数料・決済処理手数料の3つで構成されています。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 初期費用 | ¥30,000 |
| 為替手数料 | 0.55%〜 (取引国・通貨・取引額により変動) |
| 決済処理手数料 | ¥1,500〜2,500/回 (同上) |
第1章の比較表で示した通り、銀行送金と比較すると為替スプレッドと中継銀行手数料の分だけ実質コストを抑えられます。
5-2. 申込から最初の送金完了までの7ステップ
導入から実際に送金が完了するまでの流れを示します。
Step 1:フードコネクションベトナムへ相談・問い合わせ。
現在の送金状況や課題をヒアリングし、自社に合った活用方法を提案します。
Step 2:必要書類の確認。
定款・営業ライセンス・納税証明書などのチェックリストを共有します。書類準備のサポートも対応しています。
Step 3:RemitAidへの申込・審査。
審査期間の目安はヒアリング時にご案内します。
Step 4:現地デジタル口座の開設完了通知を受領。
これにより現地口座機能が使えるようになります。
Step 5:テスト送金。
少額での動作確認を行い、着金までの流れを実際に体験します。
Step 6:本格運用開始。
送金依頼から着金まで最短1営業日のサイクルが動き始めます。
Step 7:継続利用・コスト改善のモニタリング。
定期的に送金コストを確認し、改善の余地があれば都度提案します。
6. よくある質問(FAQ)
ここでは、飲食店経営者の方からよく寄せられる「ベトナムからの資金回収」に関する疑問をQ&A形式でまとめました。
Q. ベトナムから日本へ着金するまでに何日かかりますか?
A. 一般的な銀行送金の場合は3〜5営業日程度かかりますが、本記事でご紹介しているRemitAidを活用した場合は最短1営業日で日本の口座に着金します。
Q. 現金(店舗の売上)をそのまま銀行に持ち込んで日本へ送金できますか?
A. ベトナムでは外貨管理法により、現金の持ち込みによる海外送金は原則として受け付けられません。
売上が現金であっても、一度正規ルートで法人口座に入金し、納税証明などの原資証明書類を揃える必要があります。
Q. ベトナムから日本への送金に必要な書類は何ですか?
A. 一般的に、納税証明書・監査済み財務諸表・取締役会議事録・定款および営業ライセンスのコピーの4種類が必要です。
書類の準備方法はご相談時にサポートします。
Q. 現地法人がなくてもRemitAidは使えますか?
A. はい、使えます。
現地法人設立前の段階から現地口座機能を活用できる点がRemitAidの大きな特徴の一つです。
Q. 個人の給与や生活費を日本へ送るのにも使えますか?
A. 弊社がご案内するRemitAid「ラクヤス決済 振込」は、法人および個人事業主様向けのビジネス送金・決済サービスです。
個人の方の一般的な仕送り等には対応しておりませんのでご了承ください。
Q. 送金上限額はありますか?
A. 取引条件により異なります。詳細はお問い合わせ時にご確認ください。
Q. ベトナム以外の国にも対応していますか?
A. はい。シンガポールのパートナーネットワークを活用しており、ベトナム以外の東南アジア各国にも対応しています。
複数国への展開を検討している企業もお気軽にご相談ください。
7. まとめ:賢い送金選びがベトナム事業の継続率を変える
ベトナムでの飲食事業を長く続けるためには、売上を作る力と同じくらい、利益を日本に戻す力が重要です。銀行送金の手数料・着金の遅れ・書類準備の手間・法的ハードルという4つの壁は、放置すれば経営の足を引っ張り続けます。
送金方法を見直すことは、コスト削減だけでなく、経営者が本来の仕事に集中できる環境を作ることでもあります。まずは現在の送金コストを「見える化」することから始めてみてください。
弊社はRemitAid「ラクヤス決済 振込」の取次店として、貴社の状況に合わせた最適な活用方法をご提案します。銀行へ行く前に、一度ご相談ください。
【ベトナム進出・飲食店開業に関するおすすめ情報】
「お金の出口」の目処が立ったら、次は安全で確実な進出・開業のステップへ。 フードコネクションベトナムでは、飲食店様のフェーズに合わせた様々な支援プランやノウハウを公開しています。
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