フードコネクションベトナムディレクターの親盛です。現在、ベトナムのホーチミンを拠点に、飲食店様のホームページ制作・広告関連のディレクションや海外進出支援業務に携わっています。

日本の飲食店様と打ち合わせをさせていただくと、「将来は海外にお店を出したい」という意欲的なお声と同時に、「何から始めればいいか分からない」「会社設立の手続きやライセンス取得を一人でできる自信がない」といった不安の声も多く聞かれます。

そこで当社では、ベトナム進出前に現地のリアルな反応を確かめられるマーケティングプランや、現地運営を代行できるサポートサービスをご用意しています。大きな投資をする前に小さく試してから本格進出へつなげられるので、初めての海外展開でも安心です。

この記事では、ベトナムで10年以上にわたり子会社を運営してきたフードコネクションベトナムの親盛が、海外、特にベトナムで飲食店開業で失敗しないために必要な手順やポイントをまとめました。これからベトナム進出を検討される方は、ぜひ参考にしてください。

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なぜ今、飲食店の海外進出先にベトナムが選ばれるのか?

「将来は海外にお店を出したい」そう考える飲食店の経営者様にとって、今最も熱い視線が注がれている国の一つがベトナムです。著しい経済成長親日的な国民性、そして活気あふれる食文化。数ある国の中でも、なぜベトナムがこれほどまでに魅力的な進出先として注目されているのでしょうか?
その理由は、単なる「勢いがあるから」という漠然としたものではありません。ベトナムには、日本の飲食店が成功するための明確な追い風が吹いています。続く「メリット・デメリット」の項目では、その理由をさらに詳しく解説していきます。

1、ベトナム進出のメリット・デメリット

海外進出を成功させるためには、その国の光と影を正しく理解することが不可欠です。ここでは、ベトナム進出における具体的なメリットと、事前に把握しておくべきデメリットを解説します。

【メリット】

  1. 圧倒的な経済成長と中間層の拡大
    ベトナム最大の魅力は、年5%以上を維持する安定した経済成長です。所得の向上に伴い、外食を楽しむ余裕のある中間層・富裕層が急増しています。特に人口の約7割を35歳以下が占める「若者の国」であり、新しい食文化への関心や消費意欲が非常に高いのが特徴です。この旺盛な外食需要が、市場全体の成長を力強く牽引しています。
  2. 親日的な国民性と日本食への高い評価
    ベトナムは世界有数の親日国であり、日本の文化や製品に対して「高品質」「美味しい」「安心・安全」という絶大な信頼が寄せられています。特に日本食の人気は非常に高く、本格的なラーメンや寿司、焼肉などは、現地の若者にとって「少し贅沢なご馳走」として確固たる地位を築いています。この好意的な土壌は、日系飲食店にとって大きなアドバンテージとなります。
  3. 日本より安価な人件費と豊富な労働力
    ベトナムの平均年齢は約30歳と非常に若く、勤勉で優秀な若手人材を確保しやすい環境です。日本と比較して人件費を抑えられるため、店舗運営のコスト競争力を高めることができます。ITリテラシーが高い人材も多く、SNSを活用したマーケティングやデリバリー戦略も展開しやすいでしょう。

【デメリット】

  1. 複雑な法制度と許認可(ライセンス)手続き
    外資企業の進出に関する法制度や規則は、日本と大きく異なります。特に飲食店開業に必要なライセンスの取得は手続きが煩雑で、頻繁な法改正も起こり得ます。信頼できる現地の専門家と連携せずに進めると、思わぬ時間とコストを要する可能性があるため注意が必要です。
  2. 不完全なインフラと都市部への商圏集中
    ホーチミンやハノイなどの主要都市では発展が進む一方、少し郊外に出るとインフラが未整備な地域も少なくありません。そのため、ビジネスはどうしても都市部に集中しがちです。結果として、好立地の物件は家賃が高騰し、日系飲食店同士の競争も激化する傾向にあります。
  3. 日本とは異なる商習慣と労務管理
    ベトナムでは、日本のように「言わなくても察する」文化は通用しません。また、より良い条件を求めて転職することへの抵抗感が日本より低く、人材の流動性が高いという特徴もあります。採用後の丁寧なコミュニケーションや、明確なキャリアパスの提示といった、日本とは異なるアプローチでの労務管理が求められます。

これらのメリットを最大化し、デメリットを最小限に抑えるには、現地事情を理解したうえで 低リスクで試せる仕組み を活用することが重要です。

フードコネクションベトナムでは、

  • ・まずはベトナムの繁盛店を知る「ベトナム繁盛店視察プラン」
  • ベトナム人による試食アンケートで味の受け入れ度を確認する「試食/マーケティングプラン」
  • 3ヶ月から市場テストができる「ゴーストレストラン/運営代行プラン」
  • 6ヶ月のテスト出店でリアルな反応を確かめられる「店舗運営・お試し進出プラン」
  • ・進出完全サポートプラン

といった段階的に進められるサポートをご用意しています。記事後半で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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2、ベトナムの主要都市の人気がある日系飲食店

ここまでベトナム市場の魅力と課題をお伝えしてきましたが、「実際にどんなお店が人気なの?」と、具体的な成功イメージを知りたい方も多いはずです。

実は、首都ハノイや商業都市ホーチミンなどを中心に、すでに多くの日系飲食店が現地で人気を博しています。ここでは、代表的な都市と人気店をご紹介します。

  • ・首都のハノイ
    リンラン通り、キンマー通り、ダオタン通りといった、いわゆる日本人街には多くの日系飲食店が集まっています。ラーメンの「一風堂」「一番軒」、寿司の「金 sushi」「Sushi Tiger Hà Nội」、和食の「彩華(Saika)」などが有名です。
  • ・第二の都市ホーチミン
    レタントン通り(1区)、ファンビッチャン通り(ビンタイン区)、タオディエン(2区)に日系飲食店が集まっています。特にレタントン通りには、焼肉チェーンの「牛角」、牛丼チェーンの「松屋」「すき家」、カレーチェーンの「CoCo壱番屋」、名古屋の老舗「味仙」などが点在し、まるで日本にいるかのような錯覚に陥るほどです。
  • ・リゾート地としても人気の第三の都市ダナン
    ビーチエリアと市街地エリアに分かれています。ハノイやホーチミンほど大手チェーンの進出はまだ多くありませんが、ハンバーガーの「ブロス」、海鮮居酒屋の「一寸法師」など、人気店が数多くあります。

3、【成功事例】ホーチミン発の日系飲食チェーン

ベトナムには、牛角やCoCo壱番屋のように日本から進出して成功したチェーン店だけでなく、ベトナムの地で産声を上げ、現地の人々に愛されながら巨大チェーンへと成長を遂げた日本人経営のお店も存在します。

ここでは、その象徴的な成功事例として、ホーチミン発の「浦江亭」と「Pizza 4P’s(フォーピース)」をご紹介します。

浦江亭は現在、ベトナムとカンボジアで焼肉店や寿司店を展開しています。 Pizza 4P’sはベトナム、インドネシア、インド、そして日本で40店舗以上を経営する成功事例です。

どちらの店舗も、日本人だけでなく、ベトナム人や欧米人にも非常に人気があります。当社の現地スタッフに「お祝いの食事に行きたいお店は?」と聞くと、多くの人が「浦江亭」か「Pizza 4P’s」と答えるほど、ベトナムのローカル層に浸透しています。

4psが人気になった理由は弊社が運営する「個人店のミカタLAB」の動画をご覧ください。

ホーチミン編:https://www.youtube.com/watch?v=gFgHlrYvNaY

カンボジア編:https://www.youtube.com/watch?v=DIRTjpbFlEA

麻布ヒルズ編:https://www.youtube.com/watch?v=lY0nY0lLajM

また、浦江亭の福田社長のインタビュー動画もぜひご覧ください。

前編:https://www.youtube.com/watch?v=gQcSoFu6HxU

中編:https://www.youtube.com/watch?v=YUTbq2Lan0w

後編:https://www.youtube.com/watch?v=L6QtILQ5zPY

 

ベトナムで飲食店開業に必要な手続きと知っておくべきこと

「浦江亭」や「Pizza 4P’s」のような成功は非常に魅力的ですが、同時に「彼らはどうやって会社を作り、ライセンスを取得したのだろう?」という疑問も湧いてくるはずです。

どんなに素晴らしいコンセプトや料理があっても、現地のルールに則った手続きを踏まなければ、スタートラインに立つことすらできません。ここからは、ベトナム進出の具体的な手続きや知っておくべきポイントを解説します。

1、現地飲食店を運営する企業は独資?合資?

ベトナムで飲食店を経営する場合、ベトナム投資法および企業法によると、外国投資家は以下の形態を選択することができます。100%外資(独資)合弁(合資=ベトナム企業との合弁)事業協力契約(BCC= 新しい法人を設立せず、資金を共同で拠出し、利益を分配する方法)。
また、「名義貸し」と呼ばれる方法もあり、これは外国人投資家がベトナム人に名義を貸してもらい、会社や個人事業の設立を依頼するケースです。登録手続きが容易で費用や時間を節約できるメリットがありますが、この方法は正式に認められておらず、法的リスクが高い方法です。

チェーン展開するような大手日系企業の多くは独資、つまり日本側で資本金を準備して運営するケースが多いです。一方、それ以外の店舗は、資本金は準備しますが代表者はベトナム人に依頼する「名義貸し=ローカルパートナーに委託」でスタートするケースも少なくありません。

なぜ独資で開業しないケースがあるのでしょうか?独資には様々なメリットがありますが、小資本の進出企業にとってはデメリットが非常に多いです。その一つは設立までに時間がかかることです。法人設立だけでも1ヶ月以上、飲食店の営業ライセンス取得まで含めると、合計で3ヶ月以上かかることも珍しくありません。

名義貸しの最大のデメリットは、「のっとり」リスクです。現地パートナーが法人の代表者となるため、会社のお金や営業権をそのパートナーに委ねることになります。ただし、法定代理人をご自身にするなど、トラブルを回避する方法もあります。名義貸しで始める際は、必ず信頼できるパートナーを選び、「のっとり」リスクを回避できる体勢にし、万が一に備えることが重要です。

2、必要な手続き、ライセンスについて

ベトナムで法人を設立し、飲食店を開業するには、投資登録証明書(IRC)企業登録証明書(ERC)食品衛生安全証明書消防証明書など、様々な手続きや申請が必要です。
特に日本と異なるのが、「ライセンス」です。条件付き業種に応じた追加ライセンスを取得する必要があり、飲食関連であれば例えば「レストラン・飲食業」「酒類・ビール・タバコの販売」などはライセンスが必要です。
ラインセスの申請は、設立時は無料ですが、後から追加で申請する場合は有料となります。そのため、最初に可能性のあるライセンスはすべて申請しておくのが賢明です。
ライセンスがない状態で販売していることが発覚すると、当然罰金が科せられます。グレーな状態で営業する店舗が多い、というのもベトナムの特徴ではあります。

3、ベトナムの人件費について

ベトナムの大学新卒者の初任給は、平均で約4.5万円~7.5万円です。日本の新卒初任給(約22万円~25万円)と比較すると、人件費を5分の1程度に抑えられる点は、ベトナムで飲食店を経営する大きなメリットの一つです。
求人も比較的容易で、SNS、求人メディア、人材紹介などを活用すれば、希望する人材を見つけやすいでしょう。
たとえば、当社のパートナー企業が日本語が話せる飲食店経験者を募集したところ、日本で5年以上、ベトナムの日系飲食店で3年以上勤務した女性スタッフを、月給7万円前後で採用できた事例があります。求人をだしてから採用までは僅か2週間でした。
日本語スキルを条件にしなければ、さらに好条件で採用することも可能です。日本では人手不足や人件費の高騰に悩む経営者様も多いですが、ベトナムではこの点が大きな強みとなります。

4、ベトナムの物件について

ベトナムの物件は特殊で、「一棟借り」が一般的です。その名の通り、建物全体を借りるため、例えば1階から4階まである建物の場合、1・2階を店舗として使い、3・4階を倉庫やスタッフの休憩スペース、あるいは住居として利用します。
日系飲食店が集まるホーチミンのレタントン通りでは、路面店になると家賃が月100万円以上する物件も珍しくありません。ヘム(裏路地)の物件でも40〜50万円の物件が多いため、ある程度の売上が見込める業態でなければ、店舗の継続は難しくなります。
一方で、第二の日本人街であるファンビッチャンでは家賃が20〜30万円の物件があり、更にローカルにいけば更にやすい物件は多数存在し、選択肢は様々です。

最新の物件情報にご興味がある方は、お気軽にご連絡ください。

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ベトナム進出をお試しできるパッケージ

ここまでで、ベトナム進出に魅力を感じつつも、「本当にうまくいくだろうか」と不安に思われた方も多いのではないでしょうか。

  • 「可能性は感じるけれど、いきなり大きな投資をするのは怖い」
  • 「そもそも、うちの店の味がベトナム人に受け入れられるか分からない」

このような不安を解消し、大きなリスクを取らずにベトナム進出の第一歩を踏み出すために。弊社では、お客様の状況に合わせて選べる3つのパッケージプランをご用意しています。

0、ベトナムにどんな店があるか確認しませんか?!ベトナム繁盛店視察プラン

日系企業が多数進出しているホーチミンには、繁盛店から閑古鳥が鳴いているお店まで様々なお店があります。ホーチミンにはどんなお店があるのか、ローカルに人気のお店、日本人で賑わうお店など、現地スタッフがアテンドさせていただきます。成功(・失敗)事例を実際に見て学ぶことで、進出計画のイメージを掴むことができます。

料金プラン|1万円〜
例)サービスの流れ(1泊の場合)

  • 1日目
    15時30 ベトナム到着
    16時30 ホテルまで送迎
    18時00〜21時00 アテンド
  • 2日目
    11時30〜13時30(1〜2店舗アテンド)
    13時30〜17時30(エリアなどを紹介)
    17時30〜20時30(1〜3店舗アテンド)
    21時00〜空港到着

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1、あなたの味はベトナムで通用する?!試食・マーケティングプラン

このプランは、貴社のキラーコンテンツや自慢の料理をベトナム人に試食してもらい、リアルなアンケートを回収する市場調査に特化したプランです。進出企業のレシピを食べたベトナム人がどのような反応をするのか、事前に調べることがプランです。

料金プラン|20万円(税別)
例)サービスの流れ(2泊の場合)

  • 1日目
    15時30 ベトナム到着
    16時30 ホテルまで送迎
    18時00〜21時00 アテンド
  • 2日目
    8時00〜10時00 スーパー/市場などアテンド&仕入れ
    11時00〜18時00 試作
  • 3日目
    12:00〜13:00 試食会
    13:00〜14:00 アンケート回収
    15:00〜16:00 フィードバック

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2、「3ヶ月」から試せる?!運営代行プラン

ベトナム進出企業様のレシピを共有してもらい、当社パートナー企業が現地で店舗を運営するプラン。現地にスタッフを派遣することなく、短期間・低リスクでベトナム市場の反応を試せる、非常に魅力的なプランです。まだ海外展開の経験が少ない企業にとっては、踏み出しやすい第一歩となり得ます!

料金プラン|30万円(税別)
例)サービスの流れ(3泊の場合)

  • 1日目
    15時30 ベトナム到着
    16時30 ホテルまで送迎
    18時00〜21時00 アテンド
  • 2日目
    8時00〜10時00 スーパー/市場などアテンド&仕入れ
    9時00〜18時00 試作
  • 3日目
    9時00〜18時00 調理研修
  • 4日目
    12:00〜13:00 試食会
    13:00〜14:00 アンケート回収
    15:00〜16:00 フィードバック
  • 5日目〜
    現地企業がオープン準備を行います。

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3、「6ヶ月」のテスト出店?!お試し進出プラン

「本格的に挑戦してみたい」という企業様向けのパッケージです。人を派遣していただき、実際にベトナム進出企業様が店舗を運営しながらベトナム市場を体感できます。弊社パートナー企業が現保有する営業許可書を使用するため、スムーズに営業を開始できます。店舗運営に関する費用(人件費、家賃、光熱費、原価など)は進出企業様が負担します。現地での仕入れや販促、営業許可などもサポートするため、半年間でリアルな経営データを収集しつつ、次のステップにつなげられます。

※詳細はお問い合わせください。

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「どのパッケージが自社に合っているか分からない」「概算の費用を知りたい」など、少しでもご興味をお持ちいただけましたら、まずはお気軽にご相談ください。

弊社コンサルタントが、貴社の状況やご予算に合わせた最適なベトナム進出の第一歩をご提案します。ご相談はもちろん無料です。

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運営会社

1、フードコネクションベトナムについて

フードコネクションベトナムは2014年にベトナム・ホーチミンに設立したフードコネクションの100%出資の現地法人です。WEB制作はもちろん、アプリ開発、飲食店コンサルティングなどのラインセンスを所有しています。

2、グローカルコネクションについて

飲食店運営を行う現地パートナーのローカル企業です。飲食店営業のライセンスを所有しています。物件紹介、人材採用&教育、SNS運用/広告などを行います。