個人飲食店オーナーの皆様、
こんにちは。
hanjoy編集部のコラムニスト平山です。
hanjoyでは、そんな個人飲食店さんの応援がしたい！
という想いから
お忙しい皆様に代わって飲食店の情報収集をし、
それをまとめて3分程度で読めるコラムにして
配信していけたらと考えております。
３分で読める飲食店情報、
第二章は、
物語コーポレーション、
小林佳雄会長についてピックアップしたいと思います。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
目次
①物語コーポレーションとは？
②新卒採用で1万人以上の学生が応募！
人気のヒミツに迫る！
③離職率が一桁！
社員が長く働きたくなる理由とは？
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
------------------------------------------------------------------
①物語コーポレーションとは？
------------------------------------------------------------------
株式会社物語コーポレーションは、
“焼肉きんぐ”さんや“丸源ラーメン”さんといった
店舗が有名ですね。
郊外型のチェーン店で、ファミリー層がメインターゲット、
発祥は愛知県豊橋市です。
※現在も本社は豊橋です。
出店は、直営が200店舗、フランチャイズが180店舗、
全国展開しています。（2016年9月30日の情報）
社員は988名 ※アルバイトとパート従業員9,700名
売上は387億円（2016年6月期）
※グループ売上高 約608億円（2016年6月30日現在）
以上からもわかるように大きな企業です。
コーポレートサイトはこちら↓
https://www.monogatari.co.jp/
有名な“焼肉きんぐ”さんは、食べ放題の焼肉屋ですが、
従来の自分でお肉を取りに行くスタイルではなく、
テーブルに設置してあるタッチパネルのオーダー制で、
店員さんが頼んだものを持ってきてくれる仕組みが
人気の理由です。
------------------------------------------------------------------
②新卒採用で1万人以上の学生が応募！
人気のヒミツに迫る！
------------------------------------------------------------------
昨今、外食産業の就職は悲しいくらい不人気ですね。
お客様の中でも求人に頭を抱えるお店さんが
本当に増えました。
ですがこちらの物語コーポレーションさん、
新卒がこぞって入社したいと殺到するそうです。
そのヒミツは会社説明会にあるといいます。
説明会では会長である小林佳雄氏が
２時間半も話をします。
結構、長い時間ですよね。
聞く方も少し疲れてしまいそうです。
ですが、来ている人たちは、
説明会が終わると、
目をキラキラと輝かせ、
「この会社に入りたい」と口を揃えて言います。
説明会に来ているほとんどの子は、
飲食業界で働こうとは考えておらず、
「とりあえず」の気持ちで来ているんです。
じゃあ何でそんなことになるのか、
とっても興味深いところですよね。
そんな魔法みたいなことってあるのでしょうか。
２時間半もある小林会長の話の中に、
会社のことはひとつも出てきません。
出てくるのは、「意思決定」の話だけ。
そう、小林会長のこれまでの人生にフォーカスさせて
意思決定の大切さをひたすら熱く説いているんです。
小林会長は慶応大学出身で、
何かやりたいことがあったわけではなく
嫌々就職活動をしていたそうです。
体裁の良さそうな会社を選んでは受け、結果は全敗。
そのうちに地元でおでん屋をやっているお母様の会社を
いずれ継げばいいと考えるようになり、
料理人の修業を積む道を選びます。
理由は、家業を継ぐとなれば
世間体にも恰好が付くからだったそうです。
３０歳になり、計画通り後を継ぎました。
だけど何故だか皆どんどん辞めていく。
理由が見つからない中で原因を突き詰めていったら、
ひとつの答えに行きついたそうです。
それは自分で意思決定をしてこなかったから。
人の顔色ばかりをうかがった、
相手がどう思うかを基準にした決定ばかりをするリーダーに
部下が付いていけなくなってしまったのです。
それはつまり本質としては、自分で決めた決定ではない、
責任を背負わずに選んだ答えだから
誰かのせいにしてしまえる、ということですね。
自分で選んだことであれば、間違えてしまっても
それは自分のせいです。
だからこそ深く向き合い、出した答えから逃げるわけにはいきません。
本気になるしかないですね。
間違えたとしたら全力で改善するのみです。
そんな話をご自身のこれまでの人生経験に当てはめて
延々としていくんです。
ここは私が感じたことなのですが、
何十年前かの小林会長は説明会を聞きに来ている人たちと
同じだったからこそ気持ちが分かり、
そこに寄り添った話が出来るのではないでしょうか。
そしてそれを聞いている求職者も、目の前にいる偉大な会長が
自分と同じだったんだという親近感やリアリティを感じ、
この人の元にいけば、同じようになれるんではないかと
夢を見ることが出来るのではないか、そんな風に思いました。
自分の明るい未来を重ねられる素敵な方にお逢いできると
純粋にワクワクしますよね。
そして今就職しようとしている“会社選び”が、
本当の自分の意思決定なのか、
親の為ではないか、世間体を気にしてではないか、
改めて紐解かれた真意に気付かされるのではないでしょうか。
会長自ら、全国の説明会に足を運び、
自分の言葉で正面から丸裸の心をぶつけていく
その情熱に胸が熱くなりました。
こんな大きな会社でも、
いやこんな大きな会社だからこそ、
全力でぶつかっていくその会長の姿勢は
社員の心を打つのではないかと
心を打たれました。
そしてこのご時世は、こんな大手の会社でも
人材確保にはそのくらい力を入れているのだと
改めて感じました。
ただ、どれほど時代が流れても
やはり人の心を動かすのは対、人であり
そこはずっと変わらないのかもしれません。
------------------------------------------------------------------
③離職率が一桁！
社員が長く働きたくなる理由とは？
------------------------------------------------------------------
物語コーポレーションさんのすごいところ、
それは先に書いた求人応募もそうですが、
離職率40％以上と言われる外食産業において、
人材開発に注力し、驚異の離職率１桁台を維持している
ところです。すごいですね！
物語コーポレーションに入社すると
あれほど多くの社員がいても
集団ではなく、個人として扱われます。
体制もしっかり整っており、社員ひとりひとりの
カルテのようなものが作成されています。
そして長所を伸ばしていけるように
しっかりとフォローとバックアップがされています。
そして一番の特徴は、会長が入社前説明会でもお話される、
“意思決定”を問われる場面がたくさんがあることです。
例えば、丸源ラーメンでは店長が、そのお店のスープの味まで
細かく決定権を持っています。
「社員ひとりひとりが経営者」として、
それぞれに自分の決定権を持たせることで
成長できる環境になっています。
20代のまだ若い店長が２億ほどある店舗の
予算計画までをすべて決定します。
そのことについて心配はないのか、という質問に対し
小林会長は以下のように答えていました。
「説明会での僕の話を聞いて入ってくる社員は
理念型の方が多く、信頼に値する。
だから信じて任せている。」
信じてもらえているからこそ
それが伝わっているからこそ
全力で結果で応えたいと思うのでしょうね。
“自分で選んで決める”時、
人は自分と深く向き合い、自分の声を聞きます。
そうして選んだ“意思決定”には
自分に責任が付いてきます。
それを背負い進めていくことに
大きな成長のチャンスがあります。
大変なことも多いでしょうが、
自身が成長している実感があればやりがいを感じ、
辞めたいという発想は生まれにくいのかもしれないですね。
そもそも、会長の説明会を聞いて入社を決めた、
成長意欲の高い理念型の社員だから
仕事に求めているものが合致しているのではないでしょうか。
そこに離職率の低さの理由があるように感じました。
物事が思い通りに進まなかったとき
誰かのせいにすること、
何かのせいにすることは簡単です。
小林会長曰く、
“黙っていることは賛同したことになる”そうです。
そんな時こそ、
意思決定が出来ていたかを今一度見直したいですね。
そして誰かの目を気にするでのはなく
個々が“自分で選ぶ”ことを実行できたら
組織はきっとすごく良くなっていけると思えました。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
本日のまとめてみました！のコーナー
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
株式会社 物語コーポレーション
創業者である会長の名前は…
小林佳雄(こばやしよしお)氏
※現社長は加治 幸夫氏
メインブランド…焼肉きんぐ・丸源ラーメン
本社は愛知県豊橋市
新卒で一万人を集める説明会が有名
会長の“意思決定”の話が人気！
離職率が外食産業では驚異の一桁、
「社員ひとりひとりが経営者」として
決定権を持っており成長できる環境が整っている！
今回も長文お読みいただきまして
誠にありがとうございました！
まだまだ残暑厳しい日が続きますが
お身体ご自愛くださいませ！
